han-sum

breathe

5月、6月、7月の文化活動。

映画

もののけ姫」(1997)

千と千尋の神隠し」(2001)

風の谷のナウシカ」(1984

ゲド戦記」(2006)

「ストーリーオブマイライフ」(2020)

半落ち」(2004)

「スノーピアサー」(2013)

 

アニメ

「バビロン」シーズン1(2020)

「Dr.STONES」シーズン1(2019)

ヴィンランド・サガ」シーズン1(2019)

炎炎ノ消防隊」シーズン1(2020)

「殺戮の天使」シーズン1(2018)

BANANA FISH」シーズン1(2018)

 

稲垣栄洋(2019)「生き物の死にざま」草思社

 

ポスト・人生の夏休み

大学院生活の苦しみを書き残そうと思って作っていたブログ。

実際には生活と講義と研究に忙殺されて、その苦しさを書き綴る時間もなかったんだな。

気が付けば、修論書いて、口頭試問もクリアして、修了して、仕事を始めてる。

コロナ禍で新人はなかなか仕事ができなくて、潤沢なお給料をもらいながら時間的余裕がとてもある。

 

なんて贅沢な日々。

 

大学院の3年(修士課程2年+休学1年)、本当に生活が苦しかった。

アルバイトで稼いだ生活費は給料日に前月のカードの支払いでぜんぶ引き落とされて、財布の中にお札が入ってたことなんてほとんどなかった。

 

思い返せば、本当に自転車操業の日々だった。

特に就活の時期は、何度も「来月生きていけない」と思ったことがあった。

本選考の試験では交通費を出してくれるところがほとんどだった。でもインターンは全部自腹。

地方大学だから、関西圏や首都圏に行こうと思うと数万円単位でお金が消えていく。

本選考の費用も、基本的には立て替え。

本命から内定をもらっていたこともあるけれど、立て替えができなくて最終面接を断ったこともあった。

就活にかけることのできるお金に限りがあることはわかっていたから、なるべく少ない手数で王手をかけないといけなかった。そう思うと、インターンは必要な先行投資だった。

 

ただ、もしうまくいってなかったら、と思うとぞっとする。

 

金銭的なことは苦しかったけれど、それでも大学院の3年間は後悔のない時間だった。

研究、人脈、経験、どれを取っても、大学4年を卒業したときよりも、納得感と達成感がある。

 

いまは1人暮らしには十分な広さの部屋に住んで、生活費に加えてささやかなショッピングをしても手元に残るくらいのお給料をもらって、本当に就職してよかったと思う。

ただ、支払いに追われて味わった、ひりつくような焦燥感を忘れたくないとも思う。

 

誰でもなりうる可能性があるんだということ。

自己責任の範疇を超えて、構造的にあのスパイラルに陥るんだということ。

その状態では、自分のことで頭がいっぱいになるんだということ。

 

最近世の中は「不寛容」になったと言われていて、それ自体が良くないものとして扱われているけれど、何が不寛容を生み出すのか、もっとちゃんと向き合わないといけないんじゃないと言いたくなる。